2010年09月27日

秋色の白馬岳〜雪倉〜朝日小屋〜蓮華温泉

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鉢ヶ岳山腹のミネカエデ↑
9月25日から27日まで白馬山頂周辺や朝日小屋を訪れ蓮華温泉に降りるというちょっと贅沢な山旅を敢行致しました。
出発する日まではお天気がずっと良くなくて気持ちはお出かけモードなのにお天気だけには勝てなくて我慢していました。
1日目は白馬山荘泊なので猿倉をちょっとユックリAM8時に出発し白馬尻に向かう、今回は今までのように早く歩くのを止めてユックリ上って行きます。大雪渓ケルンの少し上からアイゼンを付けて雪渓を歩きますがアットいう間に大雪渓上部に、そこから急な登りを時々休みながら村営頂上宿舎に12時20分に到着、宿舎の食堂で昼食としました。この宿舎からは麓の白馬村が良く見えます、今回、双眼鏡を持って来たので覗いてみると、私の生活圏内のハピア、白馬駅、ウィング、ジャスコなどが良く見えて楽しいです。
宿舎の裏手にある離山は大きな岩山で下からも目印になりそうです。

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丸山越しの剣岳、立山↑
昼食後は丸山まで行き剣岳を眺め更に杓子岳まで上ると隣の白馬鑓ヶ岳がドーンと大きく迫り迫力満点です。ココからは富士山や南アルプスの山、槍ヶ岳も眺められまた眼下には白馬村がとても良く見えます。
眺望を楽しんで時刻もPM3時となったので今日の宿舎白馬山荘に向かうが稜線は少し風があり寒くてダウンを着込んで歩きPM4時10分に白馬館の白馬山荘に到着致しました。
ここの自慢は展望レストランですが食事はおでんとモツニくらいしか無く私はコーヒーを頂き夜はワインとおでんを少し飲みました。
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手前が村営頂上宿舎、その向こうが白馬館の白馬山荘と白馬岳山頂(2932m)↑
今回泊まった白馬山荘は見晴らしサイコウで山頂に近い、食事は良いが難点は寒い、水が無い!
この山稜は非対称になっており富山側は緩やかで信州側は切り立った断崖となっております。
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白馬岳周辺の象徴的な風景で、手前の台形が杓子岳(2812m)、奥が白馬鑓ヶ岳(2905M)↑このコースが銀座コースで利用する登山者は多い、杓子岳は頂上に行かない人は水平道があります。
この三つの山を合わせて白馬三山といいます。

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裏旭岳からの眺め↑
2日目も朝から快晴!AM6時20分出発、まず裏旭岳に向いました、主稜線から一歩外れると歩く人は誰もいなくて静かな山を楽しめます、旭岳の中腹を辿って30分ほど行けば裏旭岳に着き、先月歩いた祖母谷方面の尾根や清水岳、黒部市、日本海が近くに見えココに雷鳥さんでも出てきてくれれば最高なんですが今日は現れなかったです。
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あまりユックリしていると今日の目的地朝日小屋に着けないのでAM10時白馬頂上に戻ってココから再出発になります、この頂上は前回9月3日に来た時は雨にやられ悔し涙でスゴスゴ下山したのですが今日は晴れて気持ちも快晴です。
ではいざ「ゆかり」さん(朝日小屋オーナー)の待つ朝日小屋に向けて出発です。朝日岳と旭岳は別ものですので誤解の無いように(笑い)。まずは頂上から稜線伝いに三國境まで下ります、ここから直進すると小蓮華山から栂池方面ですがココを左にルートを取り雪倉、朝日岳方面に向かいます。
このルートに入ると登山者はパッタリと居なくなりその代わり熊出没の形跡が所々見られ、ココから熊の鈴をザックに装着して進みます。
鉢ケ岳の巻き道まで来ると見事な紅葉でヤッパリ着て良かったと大喜びです。
雪倉の非難小屋からは雪倉頂上まで200mの登り、時々ガスが掛かり視界が無くなります。
雪倉の頂上には12時20分到着、ここで昼食です、白馬山荘の弁当を開けてビックリ、とても豪華です!
雪倉を下りつばめ岩を過ぎて、赤男山は巻き道で、小桜が原を過ぎると水平道に入ります。
水平道と言っても意外とアップダウンが多く1時間15分ほど行くとヤット上の方に赤い屋根の朝日小屋が見えてきてPM3時50到着、ゆかりさんが出迎えてくれました。
雪倉岳中腹のナナカマド↑

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朝日小屋はとても居心地の良い山小屋で食事も富山の昆布締めなども出て暖かい物もあり美味しいです!部屋は和室で全然寒くないのが嬉しいです。夜中に目を覚まし窓の外を見ると前朝日岳の上に満月が、また眼下には朝日の町の灯りがキラキラ光ってとても幻想的です。
昨年も同時期にこの部屋に泊まって翌日に栂海新道を親不知まで1日で走破する予定だったので夜中まで本当に走破できるか考え込んでいました。結果は朝5時20分に小屋を出て16時30分にホウホウの亭で親不知に到着したものでした。
今回は翌日はユックリと五輪尾根を通って蓮華温泉まで下りて、景色も良く写真も一杯とってとても楽しめました。DSCN1875.JPG
赤男山付近でナナカマドの実が真赤に↑
三國境以北の山塊は訪れる人は少なく自然のままの姿を色濃く残しております、池糖や湿原も多く7,8月には高山植物の宝庫となります。その中で朝日小屋の存在はとても大きくこの小屋が無ければこの山塊を楽しむことは出来ないでしょう。
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兵馬の平、ココまで来れば蓮華温泉はすぐです。↑
下山は、朝日小屋を6時に出発、45分で朝日岳(2418m)に到着、写真を撮って吹き上げのコルまでは20分くらい、コルに着けば懐かしさが込み上げて来ます、ココは栂海新道と蓮華温泉下山との分岐点です、昨年はココを日本海と書いた方に必死の形相で突き進んだものでした。
今回はハードなことは止めて蓮華温泉方面に五輪山の山腹をユックリと下りていきます。
どこまで下りても振り返れば朝日岳と雪倉が眺められ天気も良いので時々休憩しながら下りていきました。
白高地沢の橋を渡りもう一つ瀬戸川の橋を渡ればこの辺りで標高が1215mくらい、ココから蓮華温泉まで約300mの登り返しです。この登り道は殆ど木道で古いところは今、新しくする工事が行われています。瀬戸川の橋から40分くらいで兵馬の平に着きました。
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12時20分蓮華温泉到着です。↑
4月にスキーで来た時は雪で全く閉ざされて秘境中の秘境でしたが夏の今だけ車道が通行可能でバスも1日2本平岩から通っています。豪雪地帯なので春スキーはとても楽しいものでありますが約4ヶ月に渡り雪に閉ざされた状況で営業されるのは小屋主さんの大変なご苦労があると思います。
最後に名物の露天風呂に浸かり風呂の中から今下山してきた山を眺めて疲れを癒しました。
帰りは朝日小屋からずっと一緒に下りた人にクルマで白馬まで送って貰いとてもラッキーでした。
posted by ベルコート白馬 YU〜 at 22:24| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月04日

白馬岳を熟知する

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地元の白馬岳には誰よりも詳しくなりたいと考えているので、もう何回も上っておりますが、昨日また」登って来ました。白馬に住んでいるので何回も白馬岳に登っても誰も(カアチャン)文句は言わないでしょう!
朝一、山は良く晴れ、稜線も見えておりました。早起きとは気持ちの良いもので朝6時50分に登山口の猿倉を出発、白馬尻までの林道は春とは違った様相で初々しく感じられます、馬尻小屋で少し休憩していよいよ大雪渓です。何回上っても新しい発見はあるもので大雪渓に入る少し手まえに大雪渓ケルンがあるのを今回初めて気付きました。
大雪渓は雪面が固くアイゼンなしの人は苦労していました、更に雪面はスプーンカットを通り越してガタガタの状態です。今の時期の大雪渓は1時間ほど歩けば終わります。大雪渓が終わるとこのお花畑が広がります。大雪渓が終わり葱平に入っても急な登りは続きます。
葱平を過ぎて霧雨のような物が降り始め、今日は晴れの予報なのにおかしいなと思いながら新しい避難小屋を過ぎた辺りから本降りとなりカッパを着る羽目に!
新しくなった避難小屋↓
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始めは晴れてたのにサイアク!と思いながら更に歩いていくと村営頂上宿舎に到着、ここまで猿倉から3時間3分掛かりました、すぐに稜線に出ると今度は風です、晴天の日を選んで来たのに悔しい思いバカリで白馬岳までの最後の20分を強風にヨロケながら上りきりました。
結局、頂上まで猿倉から3時間27分掛かり、頂上はガスの中で何も見えず、ちょっと惨めな思い出白馬山荘まで戻りました。

ガスと強風の中、誰もいない白馬岳山頂で撮りました。拍手も喝采も無い!登山とはそう言うモノだとは分かっておりました。↓
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白馬山荘の小屋番さんに聞くとお天気は更に悪くなると言うし気圧も下がってきているので即、下山する事にしました。
雨の中、稜線から外れユックリ降りて行きます、雨に塗れた岩などは滑り易いので急げません、大雪渓上部まで来ると雨は止んできました、アイゼンを付けてユックリ降りていきますがいつものようなスカッとした気分になれません。やはり山は天候の良し悪しで決まりますね。
大雪渓も終わり白馬尻小屋で小休止、馬尻の小屋はもう解体が始まっております。
後はノンビリ猿倉まで歩き午後2時30分に猿倉に到着です。
大雪渓の様子↓
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大雪渓の入り口にある大雪渓ケルン。↓ 
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出発、帰着地点の村営猿倉荘、標高1235m、白馬岳山頂までは標高差約1700mです。JR白馬駅からタクシー30分、バスは夏と秋は10月11日まで祝と週末だけ運行,マイカーはOKで駐車場もあります。この建物は昭和32年に建てられたもので、私の高校時代に学校登山で初めて白馬岳へ訪れた時に初めて見た山小屋です,とても懐かしいです。↓
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posted by ベルコート白馬 YU〜 at 14:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする