2011年08月30日
唐松岳〜不帰キレット〜天狗山荘〜鑓ヶ岳〜裏旭岳
唐松岳、不帰キレット、五龍岳、鹿島槍、蓮華岳、槍ヶ岳、前穂高岳、↑
我ながらこの写真は良く取れたなあと自己満足しております。
8月30日9時50分、国民宿舎八方池山荘を出発、まずは唐松岳を目指します。
八方池までは夏休みも終盤ということで相変わらず人が多く歩きにくい。
天気は曇りで山は残念ながら見えない。
丸山経由唐松岳頂上山荘に着いたとたんに富山県がわが晴れていて唐松岳頂上、剣岳が見えていた。
時刻は11時30分、ここでお昼とする。
不帰キレットU峰の北側↑
唐松岳を12時50分に出発してdルンゼを通過し不帰V峰は富山側を巻いて少し下って、また登れば簡単にU峰の南峰に出る。少し平らな所を歩いてU峰の北峰に出た。
ここからがいよいよ不帰キレットの核心部でちょっと緊張する。
長野県側をクサリとハシゴで↑
富山側を垂直に降りる
難所を幾つか乗り越えて、不帰T峰も無事乗り越えて最低コルに着いた。 ココからは天狗の頭までは、標高差400mの登りだ。
時刻は3時で早く今日の宿泊地、天狗山荘に着きたい。名物の天狗の大下りを逆に登る訳だから結構キツイ、スポーツゼリーの「即効元気」を飲んで頑張る
それでも40分ほどジグザグの道を頑張れば天狗の頭(2812m)に着いた。
ここでも雷鳥さんと遭遇、元気が出た!
天狗の頭からは15分ほどなだらかな道を辿れば行き成り「天狗山荘300m」の看板が出てきて、3時56分、小さな雪渓の横にある小さめの山小屋天狗山荘に着いた。
天狗山荘南側からの夕日↑
この日の山荘の宿泊者は私を含めて3名、静でグッスリ休めそうだ。スタッフに友達が居るので聞いてみればお盆はとても忙しかったそうだ。それにしてもこの夏は天気が悪い日が多く、せっかく遠くから来ていただいた登山者の皆さんに気の毒でした。
夕日の写真は夕食後に撮ったもので雲海の向こうに剣、立山、毛勝三山、その向日に白山が見える。
夕食は小さな一人鍋が付いて美味しく戴けました、夜は疲れたので8時ごろに寝ました。
洗面所はなんとお湯が出ます!
朝陽に浮かぶ剣岳↑
朝5時30分起床、朝食を済ませて小屋の外に出てビックリ、周囲の山が全部見えております。
剣はどこから見てもカッコウいいです。
剣と反対側にはこれまたでっかく白馬鑓ヶ岳(2903m)が見えます↑
麓から見るのとは大分形が違いますが素晴らしい眺めに今日は最高の一日になりそうです。
朝6時45分天狗山荘出発、まずは鑓を目指します、途中、鑓温泉への分岐を過ぎて道は登りになりますが天狗山荘から40分ほどで鑓ヶ岳頂上に到着、最高の眺めです。
鑓ヶ岳山頂からの↑ これから行く右から白馬岳(2932m)旭岳(2867m)裏旭岳(2733m)小旭岳(2636m)清水岳(2603m)
白馬鑓ヶ岳頂上にて、白馬村Yさん撮影↑
鑓ヶ岳頂上から右杓子岳(2812m)その右上小蓮華山(2768m)左白馬岳、その左旭岳↑
鑓ヶ岳を後にして更に北に進みます。杓子岳は水平歩道を利用し頂上はパス、更にとても形の良い丸山を越えて村営頂上宿舎の真上に出てここで標識に従い左に曲がり旭岳方面に進みます。
やっとここまでやって来ました。ココを左に曲がれば裏旭岳方面、直進は白馬岳山頂方面、右へ下りれば大雪渓を経て猿倉方面、見えている山小屋は白馬館の白馬山荘で1500人泊まれる大きな山小屋です。
裏旭岳方面に脚を踏み入れると、とたんに静寂に包まれ行き交う人は誰も居ません。
緩やかな道を歩いていくと祖母谷温泉に続く山並みが近付いてきます。
裏旭岳周辺、天狗の大下り付近で咲いていたトウヤクリンドウ↑
裏旭岳から戻って11時15分白馬岳頂上に到着↑
ココは何度も来ているので新鮮さは無いけれどやはり標高2932mは気持ちがいい。
この後村営宿舎まで下りてそこでお昼の弁当を食べて、大雪渓を下って猿倉まで帰った。
表白馬のお花畑も健在で、ミヤマトリカブトの群落↑
大雪渓は大きく崩れている所がありルートも変則的。崩落とか落石も多いので注意が必要です、特にガスの出ている時は細心の注意を払って、雪渓上では休憩とかしないように速やかに通過いたしましょう。また落石を発見したら大きな声で「ラクー」と叫んで石の落ちてくる方向を良く見定めて非難いたしましょう。
2011年08月24日
立山、室堂〜雄山山頂〜東一の越〜黒部平
雄山山頂(3003m)雄山神社↑
立山の山塊はアルペンルートが標高2400mの室堂まで運行されているので剣岳を覗きどの山に行くにもイージーだ。
と言っても標高は3000mクラスなので気象はそれなりに厳しいので装備は万全の物が必要となる。
今日は平日なのに夏休みも終盤と言うことで雄山まで登る人は多かった。
特に家族連れ、小学校の遠足のような団体、登山家の田部井さんのツアーともすれ違った。
室堂を11時に出発して一の越まではとても歩きやすい道で35分で到着、そこから雄山までは石ゴロゴロの急坂になり登る人、降りる人も一杯で歩き辛い。
それでも12時8分には雄山頂上に着いた。
雄山神社では500円で御祓いもやって貰えて安全祈願のお札もくれる。
室堂ターミナルからの立山三山↑
ターミナルには観光客が一杯いる、殆どの人がココから半径200mくらいしか行動せずに帰ってしまう、せめてみくりが池くらいまで足を延ばせば立山の印象は全然違ってくるだろうに。
山は右から雄山(頂上に神社がある)、大汝山、富士の折立、そして真砂岳への稜線へと繋がる。
頂上でおにぎりを食べて一休み風が強いのでジャケットを着込む。
頂上風景、皆思い思いの昼ごはんを楽しんでいる。
曇りだが視界はいいのでラッキーです。
春スキーの時期にはこのウラ側から山崎カールを雷鳥平まで滑ったり、頂上直下を室堂まで滑り降りるのが実に楽しい。
頂上からの五色が原方面↑
こちらの山塊には足を踏み入れたことが無いのでぜひ行ってみたい。
五色が原山荘の奥に見える大きな山は薬師岳かな?
別山の向こうに大きな剣岳が↑
別山の手前の真砂岳を右に進むとすぐ内蔵助小屋がありここは見晴らしバツグンで親切でチョウお勧めの山小屋です。数年前の秋に内蔵助カールを黒部ダムまで下った事がある。
一ノ越山荘、浄土岳(右2831m)、龍王岳(左2872m)
一ノ越山荘内には休憩する場所はない、公共のトイレがすぐ前にある。
雷鳥の親子↑
12時35分、おにぎりも食べ終え、雄山神社も参拝してユックリ下山し始めるがまだ登ってくる人も多く、すれ違いが大変なくらいだ。
30分ほどで一ノ越まで降りてココも人が多いのでソソクサと東一ノ越方面に下り始めるとこちらは人っ子一人いない、ここから黒部平までは誰とも会わなかった、あったのはこの雷鳥さんだけだった。
雷鳥の子供、この春に生まれたこである↑
この一ノ越から東一ノ越までの間は雷鳥の生息数が多い、過去にも何度もここで遭遇している。
雷鳥さんに出会うと心が和む、こんなところにも生きる生命があるのかと嬉しくなる。
花もまだ咲いており、ハクサンフウロ↑
この登山道の下は御山谷でココも春スキーでよく滑る場所で黒部湖まで滑って行ける。
東一ノ越から見た龍王岳、鬼岳、獅子岳、↑
この稜線が五色が原に通じている。
1時40分東一の越に着いて一休みする。
1時50分景色も十分眺めたのでぼちぼち黒部平に向かって田んぼ平方面に尾根を外れて急降下する、このルートはあまり利用されていないのか。道は結構荒れていて歩き辛い、途中沢を4箇所ほど渡り大観峰からのロープウェイの直下を歩く、
藪もあり視界も良くないのであまり楽しい道ではない。もうそろそろ飽きてきた頃やっと黒部平の駅に這い上がった、3時5分であった。
帰りのアルペンルートも人が多くケーブルカーとトロリーバスを使って扇沢まで帰った。
2011年08月05日
夏の唐松岳登山
唐松岳頂上山荘からの唐松岳↑
唐松岳(標高2696m)に約1年振りに登って来ました、唐松岳の頂上は麓の白馬村からはちょっと分かりずらいですが、白馬から1番手軽に登れる北アルプスの山です。
朝9時に八方ゴンドラ乗り場に着くとビックリ、何とゴンドラに行列が出来ておりました。
ゴンドラも昔ほどギュウギュウニ詰めなくてグループごとに乗せているので余計に時間が掛かるようです。
そんなもんで国民宿舎八方池山荘出発は10時ちょうどとなり八方池までは人が多く前に出れないので時間が掛かってしまう。
八方池を過ぎるとヤット快調に歩けるようになりました。
今日の天気はあまり良いとは言えず、スタート地点の八方池山荘から標高2350mまで、丸山ケルン(2450m)のすぐ手前までずうっとガスの中で山は全く見えませんでした。
しかし花はリフト乗車中から頂上まで一杯咲いていて特にシモツケ草、マツムシソウ、チングルマ、ニッコウキスゲがお花畑状態です。
11時10分丸山ケルン到着、しばし不帰キレットを眺める。
丸山ケルンから頂上山荘までは以外とすぐで、山腹を巻いたり、尾根に出たりでアットいう間に唐松岳頂上山荘に着いた。ここでお昼の弁当とする、山荘前では大勢の人が休憩していました。
ちょうど1年前にこの唐松岳頂上山荘前から餓鬼山を越えて祖母谷温泉まで日帰りで走破したのがつい昨日のようで懐かしい。
あの時は結構苦しかった、過酷なコースでした。
グラートクワットリフト手前、鎌池湿原のシモツケソウの絨毯↑
唐松岳頂上山荘と牛首岳↑
弁当を食べ終わってもガスが晴れないのでこのまま下山しようかなと思ったがちょっと牛首岳の方に行ってみるとまたまたお花が一杯で、そうこうしてるうちに晴れてきたのでやはり頂上まで行くことにした。
山荘から頂上までは15分ほどですが少し歩くとコマクサが咲いていましたが、写真を撮るのにグリーンロープを乗り越えて撮っている人がいてマナーが悪すぎます、コマクサは砂礫状の土壌に咲きます↓
更にもう少し行くと春スキーで滑る唐松沢のエントリーポイントでまだ雪が残っております。
そしてもうすぐに唐松岳頂上に到着いたしました↓
頂上からの眺望はガスで殆ど無く写真だけ撮ってすぐに降りて来ました。
そのまま下山モードにするとすぐに雷鳥君の姿が見えました↓
午後1時20分に頂上を出て下山を始める、今日も雷注意報が出ているので早めに下山します。
下りも不帰キレットは見えませんが花は一杯咲いていてパチパチ撮りました。
こちらは立山ウツボクサ↓
マツムシソウ、八方池付近で一杯咲いています↓
クガイソウ、やはり八方池付近で咲いています↓
八方池まで下りてくるとやはり人が多い。
池から少し降りると逗子回生高校ケルンがあり、この春ココから散々スキーで滑り降りたのが懐かしい。また少し下りると唯一の公衆トイレがありここから登山路は二手に別れ、右を行くとお気軽緩やかコース、左は急坂で、尾根沿いの石ゴロゴロコースで景色のいいのは石ゴロゴロコースだがお年より、初めての方は石につまずいて転倒する危険があるのでお気軽緩やかコースをお勧めします。
花を見ながら、ユックリ降りて来ましたが午後2時50分国民宿舎八方池山荘まで降りてきて後はリフトで麓まで下りた。