2013年05月27日
西穂高天狗沢滑降!
岳沢小屋(2130m)↑
3年前からどうしてもやりたかったスキーでの西穂高の稜線から上高地側に滑り降りることが昨日やっと実現いたしました。
当初は新穂高ロープウェイを使って西穂山荘経由で西穂独標付近から岳沢に滑り降りようと考えていましたが新穂高ロープウェイでは今年は滑降用具の持込を認めないとのことなので上高地がわから登りそして滑降することとした。
5月24日夜に沢渡入り、ここでいつものように車中泊する。
毎回かんじるのはこの車中泊が超快適で朝までグッスリ眠れた。
25日は6時起床、7時過ぎのバスで上高地に入り8時丁度出発、岳沢への登山路をスキーを担いで登って行く。
1時間ほどで西穂高沢が見渡せる川原にでて西穂高沢を見上げるが稜線近くはかなりの斜度があり雪渓の末端部は雪が切れて川原になっていて万が一滑落してここに突っ込むとヤバイかなともう少し上部の天狗沢なら川原部分も雪がありそちらを滑ることにした。
上高地から2時間ほどで岳沢小屋の人が話す声が聞こえるところまで登って来たがここで本来川原に下りなければいけなかったのを私は間違えてまっすぐ進んだために最後のところで急斜面を川原に下りる羽目になり尻せードで川原に下りた、そこは気持ちよさそうな天然のゲレンデのようになっており帰りは滑って降りれると喜んだ、4月なら上高地までも滑って降りれるそうだ。
そうして11時頃岳沢小屋に到着した。
天狗のコル↑
岳沢小屋から天狗のコルへは近そうに見えたので、即、シールで上り始めた、しかしすぐに昼なのでお腹が減ってきたのでおにぎりを食べてまた上りだすと、天狗沢の真ん中はデブリだらけで上りにくく、稜線付近を見上げるとまだ落ちていない雪のブロックが引っかかっていてあれが落ちてくるとヤバイので早く安全地帯まで上りたいが雪はザクザクでペースが上がらない。
途中からシールをやめてアイゼン登高にしたので余計に時間が掛かる。
コルはすぐソコに見えているがやはりなかなか着かない。
時刻は2時30分となり午後は天気は崩れる予報なのでちょっと焦ってきた。
突然一回だけバーンと大きな音がしたので雷かと思ったが落石だったようだ。
とにかく急いでコルまで上がりたい、装備をもっと軽くしてくればと後悔する。
でも何とか3時前にコルまで這い上がった!
コルは畳4畳半位の広さで右も左も岩の壁で少しの隙間から反対側に弓折岳が見える。
雲行きも怪しくなって来たので急いで滑走準備をし一番安全で雪の良さそうな場所からエントリーする。
デブリ部分は超滑りにくく困ったがそれでも途中から綺麗なバーンになり連続ターンで岳沢小屋まで降り立った。
時刻は3時30分であった。天狗のコルまで上がれたので今日は気を良くして岳沢小屋に泊まることとした。
岳沢小屋からの乗鞍岳↑